出雲大社

祭神(さいしん)は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)で、一般には縁結びの神、福の神として崇められています。出雲大社の社伝によると、造営の一回目は、垂仁天皇の時、二回目は斉明天皇(六五五)の時です。やはり、伊勢神宮の時と同じ国家事業として、天皇の命によって行われたことが伺えます。鎌倉時代から神仏習合の影響で神事が衰退します。十七世紀の寛文年間の遷社時に、出雲国造家が神仏分離、廃仏毀釈を主張して寺社奉行に認められ、仏堂、仏塔は移築、撤去され、経蔵は破却され、祭神も素戔嗚尊から、大国主大神に改められました。古代より杵築大社(きづきのおおやしろ)と呼ばれていましたが、明治四年(一八七一)に出雲大社と改称しました。出雲大社本殿は、昭和二十七年(一九五二)三月二十九日、国宝に認定されました。寛永六年(一六六六)に毛利綱広が寄贈した銅鳥居の銘文には「素戔嗚尊者雲陽大社神也」とあり、この当時は素戔嗚尊が祭神とみられます。神楽殿は、明治十二年に建立され、昭和五十六年に再建された時長さ十三メートル、胴回り九メートル、重さ五トンのしめ縄が掛けられました。出雲大社は六十年に一度の遷社が続いていますが伊勢神宮ほどの全面的な建て替えではありません。現在では、天皇家といえども本殿内は立ち入ることができません。

■ウィンドウを閉じる■